環境対応型高精度浚渫工法

スーパーグラブバケット(SGB)浚渫工法

SUPER GRAB BUCKET DREDGING METHOD

概要

近年、海域や河川・湖沼などにおける底質(水底土砂の表層部分)の有害物質(例えば、PCB・ダイオキシン類)による汚染が深刻な環境問題となっています。

このような汚染底質を除去する際、従来の浚渫工法では、@濁りの大量発生に伴う有害物質の周辺水域への拡散や、A余掘土(汚染底質ではない部分)や余水などの処理費用の増大といった環境・費用両面の問題がありました。

スーパーグラブバケット浚渫工法は、これらの問題を解決して、@「濁りの発生を抑制」することで有害物質の周辺水域への拡散を抑止し、A「余掘土量」や「余水量」を低減することで、汚染底質の「浚渫から処分まで」のトータルコストを縮減するといった特徴を持つ「環境対応型高精度浚渫工法」です。

スーパーグラブバケット浚渫工法には、海域などの「広くて深い場所」に適した「ワイヤー型」と運河、河川・湖沼などの「狭くて浅い場所」に適した「バックホウ型」の2つのタイプがあり、どのような水域にも対応することが可能です。

最近では、「濁りの発生抑制」、「余掘土量の低減」という本工法の特徴を活かして、一般的な浚渫工事においても、本工法が採用されるケースもでてきました。

スーパーグラブバケット浚渫工法イメージ

特長

1)高い密閉構造などの一連のシステムにより、浚渫時の「濁りの発生と拡散」を抑制します。
2)薄層浚渫支援システムやバケット容量の調節により、「余掘土量」と「余水量」を低減します。
3)汚染底泥の「浚渫から処分まで」のトータルコストを縮減します。
4)「ワイヤー型」と「バックホウ型」の2つのタイプにより、どのような水域にも対応できます。

実績

  • 猪野川下流部戸ノ内・高田河道掘削工事 (バックホウ型)
  • 一級河川神崎川浄化浚渫工事 (バックホウ型)
  • 一級河川大川(旧淀川)浚渫工事 (バックホウ型)
  • 志那漁港・真野舟溜航路維持浚渫他工事 (バックホウ型)
  • 一級河川木津川浚渫工事 (バックホウ型)
  • 下笠揚陸施設浚渫土処理工事 (バックホウ型)
  • 百間川沖元浚渫工事 (バックホウ型)
  • 田子の浦港航路泊地(-12m)浚渫工事 (ワイヤー型)
  • SSK乙岸壁地先埋立工事 (ワイヤー型)

その他

関連特許

  • 特許第3960389号、特許第4787202号

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