浚渫土や建設発生土をリサイクル材料として有効に利用し、軽量性を付加した地盤造成工法
SGM軽量土工法
Method of Filling Light-weight Soil (SGM: Super Geo-Material)
概要
SGM軽量土は、浚渫土や建設発生土にセメント等の固化材および気泡・発泡ビーズ等の軽量化材を添加・混合して作成した軽くて強固な地盤材料です。一般的な地盤材料よりも密度が小さく、かつ高い強度を保持しています。
SGM軽量土工法は、沈下をなくし、地震による振動に耐えうる地盤材料の製造から打設までを行い、安定した地盤を造成する工法です。
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SGMに使用する気泡
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SGMの顕微鏡写真
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製造直後のSGM
特長
- 1)軽量化材の混合量を調節して、適切な密度に調整できます。
- 2)固化材の添加量を調節して、適切な強度に調整できます。
- 3)含水比を調整して、適度な流動性を確保できます。
- 4)ポンプ圧送により、気中・水中に自由な形状で打設できます(締固めを省略できます)。
- 5)浚渫土や建設残土などをリサイクルし、地盤材料として有効活用できます。
- 6)砂質土は必要に応じて、添加剤などを混合して利用でき、地震時の液状化を防止できます。
実績
- 平成7〜8年 裏込工 兵庫県 約32,000m³
- 平成12〜14年 地盤改良工 神奈川県 約82,000m³
- 平成18〜19年 裏込工 大阪府 約68,000m³
- 平成19〜20年 地盤改良工 東京都 約48,000m³
- 平成21年 裏込工 東京都 約790,000m³
- 平成23〜25年 裏込工 東京都 約130,000m³
- その他にも全国で多数の実績があり、総打設数量は約132万m³(令和3年度まで)
東京国際空港D滑走路の建設工事でSGMを使用
SGMの打設の様子
その他
■関連特許
■関連論文
- 輪湖建夫,土田孝,松永康男,濱本晃一,岸田隆夫,深沢健:軽量混合処理土工法の港湾施設への適用,土木学会論文集,NO.602/W-40,pp.35-52,1998.
- 御手洗義夫,野口孝俊,奥信行,大和屋隆司:SGM軽量土工法の大規模急速施工 −羽田D滑走路建設工事 埋立/桟橋接続部での適用−,地盤工学会誌,VOL.59,No.8,pp.44-47,2011.
- 永留健,御手洗義夫,野崎郁郎,石井浩和,細川和成:大水深における気泡混合処理土の大規模急速施工 −東京港中央防波堤護岸改良工事における適用−,第10回環境地盤工学シンポジウム,pp.233-240,2013.
など
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