専用船を用いて、軟弱な浚渫土砂を揚土〜固化処理〜圧送〜打設を行うことが可能な工法

プレミックス船工法(PM-CLAY工法)

Plant Mxing Vessel-Method

概要

専用のプラント船を用いて、軟弱な浚渫土をセメントなどの固化材と攪拌混合して所定の強度と流動性を有する固化処理土を製造し、埋立材や護岸の裏込材料としてリサイクルを図ることが可能です。
2013年6月には、プレミックス船工法協会(http://pre-mix.jp/index.html)が設立されました。

プレミックス船は、 ①浚渫土を揚土する設備 ②浚渫土に固化材を撹拌・混合する設備 ③処理土をポンプで圧送・打設する設備 を搭載しており、固化処理土の製造から打設まで、1隻で施工が可能です。

SGM軽量土船
説明図

施工フロー図

特長

1)浚渫土(粘性土から細砂)を大量に固化処理することが可能です。
施工能力(処理土の製造能力:公称)は、400m³/hrです。
2)作業スペースが狭い場所での施工が可能です。
揚土から処理土の製造、圧送、打設までの一連の作業を1隻の専用船で行なうことが可能なため、比較的作業スペースが狭い場所での施工が可能です。
3)処理土は流動性を有し、ポンプ圧送が可能で締固めを必要としません。
作製された処理土は流動性に富みポンプ圧送による施工が可能で、締固めを必要としません。最大圧送距離は、300m(細砂)〜400m(粘性土)となっています。
4)処理土の強度や流動性は、固化材添加量や加水量の調整を行うことで任意に
設定できます。
  • 土圧低減
  • すべりや支持力向上 トラフィカビリティ確保など
  • 護岸腹付け、吸出し防止
  • 埋立
  • 液状化対策や耐震補強
  • 盛土構造物(水中)

適用土質

粘性土から細砂までを対象とします。

粘性土:砂分含有率が50%未満の土砂で、コンシステンシー試験において液性限界、塑性限界の 値が得られる土砂

砂質土(細砂):上記以外で、2mm以上の礫分が20%未満かつ粘土分5%以上の砂質土

実績

  • 徳島小松島港沖洲(外)地区泊地(-8.5m)浚渫外工事
  • 清水港富士見航路泊地浚渫工事
  • 令和2年度 長浦(31)岸壁整備等追加工事

平成6年度以降、令和3年度末までに国内において、東亜建設グループで総処理土量約150万m³の多くの施工実績があります。
※東亜建設グループ : 東亜建設工業、信幸建設、東亜海運

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