多様な軟泥に対応し大量の長距離送泥を行う

TOTRA ―高濃度軟泥圧送船―

TOTRA

概要

TOTRAは、当社が開発した助勢装置(特殊型渦巻ポンプ)と混気圧送方式とを組み合わせることにより、浚渫した軟泥に余分な水を加えることなく、大量かつ連続的に長距離送泥する軟泥圧送船です。

TOTRA船体

TOTRA−Ⅲ(トトラ3号)は船体部の主要寸法は
長さ65m、幅26m、深さ4.5m、喫水1.8m。1時間に1000m³の軟泥を空気圧送する。

TOTRAの機能フロー(圧送システム概要図)

1)粘土剪断機で粘土塊を破砕
2)振動篩で障害物を除去
3)撹拌機で軟泥を流動化
4)助勢ポンプで圧送管内に一気に送泥
5)圧縮空気を混入し埋立地へ送泥送
TOTRAの機能フロー(圧送システム概要図)

特長

1)圧縮空気を利用した混気圧送方式により水を加えることなく高濃度の送泥ができ(含水比100%以下の送泥も可能)、埋立地の容量も少なくてすみます。
2)超高濃度で送泥するため、従来の水搬方式に比べ余水処理量が極端に減少し、埋立地の早期利用が可能です。
3)軟泥を撹拌・流動化させた後に助勢装置で圧送管に送りこみ、圧縮空気により圧送するので、大量かつ長距離の送泥ができます。
4)粘土塊を破砕する二軸式粘土剪断機や、障害物を除去する振動節分機の搭載により、土質の変化や障害物への対応力が向上しています。
5)揚土量、空気圧、管内圧などのデータをコンピュータで処理し、モニターテレビで撹拌状態、揚土状況等を確認できるため、確実な施工管理が出来ます。

実績

  • 関門航路(六連島西側地区)航路(-15m)浚渫(第2ステップD工区)
  • 北九州港(新門司地区)泊地(-10m)(西側南工区)浚渫工事
  • 中城湾港(新港地区)泊地(-11.0m)揚土工事
  • 博多港(中央航路地区)航路(-12m)浚渫工事
  • 東京国際空港D滑走路建設外工事
  • 中部国際空港 空港島造成工事
  • 苅田港新松山地区ふ頭用地造成(浚渫)工事(H28-4工区)
  • 北九州港(新門司地区)航路(-10m)[暫定-8m]浚渫工事
  • その他、実績多数。

その他

評価表彰

  • 港湾に係る民間技術評価制度 第93101号(平成5年6月30日取得)

お問い合わせ

詳しくは「お問い合わせフォーム」でお問い合わせ下さい。

関連技術