浚渫土砂のリサイクル技術には下記の工法があります。浚渫土砂を干潟造成材料としてリサイクルする場合は、土砂性状や使用用途に合わせて工法を選定する必要があります。
当社では、浚渫土砂の分級技術としてソイルセパレータ工法、安定処理技術としてプラグマジック工法、SGM軽量土工法、ニューソイルなどの技術を保有しています。
現地条件に合わせて下記の工法より選択し、土砂投入を行います。
ホッパーをもった土運船を使い、浚渫土を運搬し、直接投入する工法です。
土運船は、ホッパーの型式により底開式、側開式、全開式、箱型式等に分類することができます。
海底に広範囲にわたり所定の厚さで砂を散布する方法です。
従来、汚濁防止幕を使用する方法がとられてきましたが、投入深度が大きくなり、有効な対策とはならないケースがふえてきており、大水深域における土砂投入にあたり、単管トレミー工法を改良した、土砂投入箇所での汚濁発生負荷をより低減できる「二重管トレミー工法」を開発しました。
浚渫した軟泥を大量かつ連続的に長距離送泥する工法です。当社には、助勢装置(特殊型渦巻ポンプ)と混気圧送方式とを組み合わせることにより、浚渫した軟泥に余分な水を加えることなく、大量かつ連続的に長距離送泥する軟泥圧送船TOTRAがあります。
多様な生物の生息空間となるアマモ場の種苗生産や移植工法を開発しました。移植工法は、バケットに取り付けた回収ボックスによりアマモを土ごと回収して移植するものです。沖縄県にてアマモ類移植(約0.9ha)を実施しています。
アマモ場
アマモの回収状況
シンガポール共和国にてミチゲーション(開発影響の緩和)として新たなマングローブ林(約13ha)の創出技術を確立しました。移植地は、育苗の効率化や移植適地の考慮、緩衝地帯の確保等により良好な生育が維持されました。
移植されたマングローブ林