静かで確実な液状化防止工法

スパイラルドレーン工法 −間隙水圧消散工法−

Spiral Drain Method

概要

スパイラルドレーン工法は、液状化の可能性がある砂地盤中に、ポリエチレン製の円筒型ドレーンであるスパイラルドレーンを鉛直または斜めに打設し、地震時に発生する過剰間隙水をドレーン内に早期に流入・排水させ、過剰間隙水圧の上昇を抑制する液状化防止工法です。

スパイラルドレーン工法

特長

1)斜め打設が可能です。
2)振動や騒音がほとんど発生しないので、他工法と比較して、施工時に周辺への影響を与えません。
3)固結工法等による液状化対策に比べ、経済的な施工ができます
4)ポリエチレン製のドレーン材は350g/mと軽量なので、運搬や打設作業が容易かつ迅速に行えます。
5)ドレーン材は目詰まりがしにくく、またドレーン材も劣化しないため、何度の地震によっても、排水能力を半永久的に保持できます。

狭い場所には「自走式スパイラルドレーン小型打設機」

狭隘な箇所・高さ制限のある箇所の液状化対策には、「自走式スパイラルドレーン小型打設機」が威力を発揮します。
また、直打・斜打兼用機を使用することにより、既設構造物直下の施工にも対応できます。

  • スパイラルドレーン小型打設機

    スパイラルドレーン小型打設機

  • スパイラルドレーン直打・斜打兼用機

    スパイラルドレーン直打・斜打兼用機

スパイラルドレーン工法の効果確認

2011年に発生した東北地方太平洋沖地震(M9.0)において、震源より200km以上離れている東京湾沿岸でも液状化による被害が生じましたが、東京都15号地木材埠頭を始めとする当工法の施工エリアは、目立った被害は無く、地震後も施設の供用が継続されていることが確認されています。

施工断面図

施工断面図

東北地方太平洋沖地震における被災状況の比較(東京都15号地木材埠頭)

東北地方太平洋沖地震における被災状況の比較(東京都15号地木材埠頭)

実績

※打設本数 171,857本 、 打設延長 2,046,491m (平成26年7月現在)

  • 千葉港・矢板式岸壁背面、他
  • 千葉・水道水取水場の取水管周辺
  • 北海道・セル岸壁の中詰材
  • 北海道・漁港埠頭の建屋下部(斜め打設)
  • 千葉・火力発電所構内(上部空打施工)

その他

評価表彰

  • 運輸大臣の民間技術評価を取得。評価証番号第92206号(平成4年)

関連特許

  • 特許第4903609号、特開2022-030050

加入団体

  • DEPP工法研究会のHP(http://www.depp-koho.jp/)から技術資料がダウンロードできます。
  • ※DEPP工法・・・スパイラルドレーン工法とグリッドドレーン工法を合わせた総称

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