概要
デコム工法は、軟弱土そのものを原位置で、固化材(スラリー)とともに攪拌混合・固化させて、
軟弱地盤を堅固な地盤に改良する工法です。
特長
- 1.工期短縮可能
- セメント系固化材の使用により、早期に安定した強度が発現するため、大幅な工期短縮を図ることができます。
- 2.所定強度の確保
- 改良目的と改良対象地盤の土質性状に応じて、添加する固化材の種類と添加量を調整することで、所定強度を確実に得ることができます。
- 3.変形(沈下)防止
- 改良によって地盤の強度と剛性を高めることができるため、構造物に甚大な影響を及ぼす大きな変形(沈下)を抑制することができます。
- 4.液状化対策に有効
- 液状化の可能性がある地盤を原位置固化させるため、液状化の発生を抑止することができます。
- 5.環境対策の適用が可能
- 海底有害物質の原位置固化による不溶化、廃棄物処理場護岸の基礎、遮水工に適用できます。
- 6.確実な施工管理が可能
- 打設位置や改良深度、材料計量、攪拌状況、着底判断をリアルタイムに把握することができるため、信頼性の高い地盤改良を実現します。
- 7.環境にやさしい工法
- 軟弱地盤を原位置で改良固化できるので海水汚濁の発生を少なく抑えられ、低振動・低騒音工法により周辺地域に与える影響を低減できます。また、CO2の排出削減にも積極的に取り組んでいます。
黄鶴
デコム7号
実績
*デコム7号、黄鶴等、中大型船による主な工事
- デコム7号:東京新海面処分場、浮島廃棄物埋立護岸、泉州港北港地区、他
- 黄鶴:東京新海面処分場、横浜港新本牧地区岸壁(-18m)(耐震)海上地盤改良工事、令和3年度新海面処分場Dブロック東側護岸地盤改良工事(その1)
■止水、土圧低減などにも適用
海上大型船による施工では、ブロック式改良の他、格子式改良、壁式改良、なども可能です。また、地盤を堅固にする目的の他、止水、土圧低減などにも用いられています。
壁式改良
■「混合攪拌翼及びその利用方法」特許についての専用実施権を取得(平成13年1月)
その他
■関連特許
- 特許第5755786号、特許第6496869号、特許第6423121号、特許第7440864号、HK40037662(香港)
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