現場レポートvol.8

北海道の経済発展の拠点「石狩湾新港」から北海道内のコールドチェーンの要となる大型自動ラック冷凍・冷蔵倉庫を建設

施工場所

施工地図

施工詳細地図

工事概要

工事名: (仮称)東洋水産株式会社 石狩物流センター新築工事
発注者: 東洋水産株式会社
施工場所: 北海道小樽市銭函5丁目61-9
工期: 2019年2月1日〜2020年4月30日(予定)
敷地面積: 34,356.36m²
建築面積: 10,296.30m²
延床面積: 27,899.04m²
建物規模: 地下0階 地上4階 最高高さ:26.22m 
軒の高さ:25.42m
建物の構造: S造、柱RC梁Sハイブリット造
工事内容: 建築工事、電気設備工事、機械設備工事
冷蔵庫棟、アイス棟、事務所棟、外構・付帯施設
施工者: 東亜建設工業株式会社
現場代理人:山本悌史

※上記情報は契約時の情報となります。

東亜建設工業は現在、札幌中心部から15km程離れた石狩湾新港に最先端技術を搭載した冷凍冷蔵倉庫を施工しています。

石狩湾新港は、北海道最大級の冷凍冷蔵倉庫群や多数の食品関連企業が集中しており、札幌圏の食料基地としての役割を担っております。
本物流センターでは、大型自動ラックが導入され製品受入から出荷まで、省人化・省力化された効率的な管理のもとで、主にコンビニエンスストアや量販店向けの冷凍食品やアイスクリームを保管するために利用される予定です。

当社はこれまで、国内外に多数の冷凍冷蔵倉庫を施工しており、当社が得意とする施工分野の一つであります。

また、本物流センターでは、圧縮力に強いRC部材を「柱」に、曲げやせん断に優れ、かつ軽量であるS部材を「梁」に用いることで、大スパン・大空間を可能とする構工法技術、RCS構法(当社共同開発構法)を採用しています。

「東洋水産株式会社 石狩新港物流センター」完成予想図

「東洋水産株式会社 石狩新港物流センター」完成予想図

外観(東方面より)

外観(東方面より)

外観(北方面より)

外観(北方面より)
  

外観(西方面より)

外観(西方面より)

RCS構法の施工サイクルについて

  1. 1.柱筋をセットし、型枠設置
    柱筋をセットし、型枠設置
  2. 2.コンクリート打設
    コンクリート打設
  3. 3.型枠脱型し、成形された柱に梁鉄骨建方
    型枠脱型し、成形された柱に梁鉄骨建方
    型枠脱型し、成形された柱に梁鉄骨建方
  4. 4.デッキプレート敷込
    デッキプレート敷込
  5. 5.仕口部柱コンクリート打設
    仕口部柱コンクリート打設
  6. 6.スラブコンクリート打設
    スラブコンクリート打設
  7. このような施工サイクルで建物が階数を重ねていきます。
    このような施工サイクルで建物が階数を重ねていきます。
  8. 図で説明するとこのような順序になります。
    図で説明するとこのような順序になります。

    詳細は当社HP掲載 >>RCS構法の動画でこちら<<

大規模プロジェクトで働く社員の声

所長に聞いてみました
山本悌史(作業所長、現場代理人)

山本悌史(作業所長、現場代理人)

Q当社が得意とする冷凍冷蔵倉庫の建築プロジェクトではありますがマネジメントで難しいところは?
A 冷蔵倉庫なのでやはりポイントになるのは防熱工事です。
少し前までは、防熱と言えば発泡ウレタンが主流でしたが、近年は断熱パネルを多用する建物が増えてきました。この建物も不燃断熱パネル・耐火断熱パネルを使用して外壁・間仕切り・防火区画を形成しています。設計図をもとに各構造部材との取合いなど、詳細図面を作成して検討しているところです。あとは、北海道なので冬期間は外部の作業が出来ませんから、雪が降るまでに外装と屋根の工事を完成させなければいけません。雪の降り始めは毎年違うので外部の工事は、なるべく前倒しで工事を進めるように調整しています。
Qこのプロジェクトに所長として従事する魅力は?
A冷蔵庫の建設については私自身、これで11棟目になりますが、建築構造・防熱・冷却設備にしても常に新しい技術が取り入れられているので、毎回新鮮な気持ちで仕事に取り組めています。
また、建物が大きいので、完成したときの達成感もひと際大きいです。
若い社員達にも是非この達成感を経験してもらいたいです。
Q安全管理で重点を置くポイントは?
Aやはり、階高が高いので(6.5m〜7.4m)墜落災害が発生した場合のリスクが特に大きいです。手すり・安全ネットを先行で設置して、人・物が落下しないように管理しています。
また、冷蔵倉庫では発泡ウレタン・断熱材を大量に使用しており、火災のリスクが非常に大きいです。冷蔵倉庫では溶接作業における火災の発生が多いので、火気使用については火気使用制限区域を設けて許可制にしています。
あとは、断熱パネル取付専用の施工支援ロボットによる施工や、大型の高所作業車を使用した無足場工法など、我々もあまり経験が無い特殊な作業もありますので、日々勉強が必要ですね。
Q働き方改革で取り組んでいることは?
A当社は水曜日をノー残業デーとしており、当現場においても毎週水曜日は皆がなるべく早く帰れるように現場をマネジメントしています。
Qプライベートの過ごし方・息抜きは?
A渓流釣りが好きなので、休日はほとんど川か湖に行って竿を振っています。
お客さんの勧めで始めました。
若手社員にも声をかけて、休日に一緒に釣りに出掛けたりしています。
あと、誘いがあればゴルフにも行きます。
松田英貴(作業所 副所長)

松田英貴(作業所 副所長)

Q環境面で取り組んでいることは?
A現場の中は常に整理整頓するように心掛けています。
また、現場の中だけでなく、定期的に現場の外回りも行いゴミ拾いをしています。
Qプライベートの過ごし方・息抜きは?
A家族に会うために東北に帰り、子供とふれ合い、リフレッシュしています。
若手社員に聞いてみました
古川竜敏(建築職)

古川竜敏(建築職)

Qこのプロジェクトで働く、皆さんの「やりがい」は?
A自分の段取りが上手くいき、職人さんがスムーズに仕事が出来ている時にやりがいを感じています。最近では先輩社員からも「やるじゃん」と言われるようになり、大きな喜びを感じています。
Q個人的な目標は?
A職人さんからの信頼を得られるようになり、現場の段取りをもっと上手く出来るようになりたいと思っています。
西村渓太(建築職)

西村渓太(建築職)

Qこのプロジェクトで働く、皆さんの「やりがい」は?
Aコンクリート打設など、自分が携わった仕事で建物が形作られていくところにとても大きなやりがいを感じています。
Q個人的な目標は?
A現場の段取りを今よりもっと出来るようになって成果物の品質を高めていきたいと思っています。

若手社員

若手社員

取材日 2019年8月26日