コンクリート構造物の維持管理支援システム
Sensor Aided Maintenance System with Information Technology
本システムは、コンクリート構造物の広い範囲あるいは主要な部分に劣化変状を検知する複数のセンサーを張り巡らせ、そのセンサーのデータを日々自動的に回収・整理して、構造物の維持管理情報をインターネット上でユーザーに提供するシステムです。
センサーに異常が感知された場合には、警告情報を発信するとともに、専門技術者がそのデータを評価して、今後維持管理に役立つ情報を提供します。
サムシングを適用した桟橋(延長140m)は大阪港(大阪府堺市)に位置し、鋼材の荷揚げ桟橋として利用されてきました。しかし、近年になって塩害による劣化が生じ、PC桁77本に対して電気防食工法(チタングリッド陽極:施工面積633m²)が適用されました。
右図はその電気防食工法システムのモニタリング状況例です。電気回路No.2では、防食開始後から異常な値が計測されましたが、専門技術者のアドバイスにより詳細な現地調査を行った結果、電気防食システムの早期復旧を実現できました。また、その後も適切に電気防食システムが稼動している状況が確認されています。
モニタリング対象:PC桁77本に適用された電気防食(チタングリッド陽極)・・・633m²
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