地震波形の作成

レベル2地震動作成システム

 

概要

土木構造物の耐震設計を行う際、地震荷重をどのように設定するかは構造物の耐震性能を評価する上で重要な設計条件となります。耐震設計に用いる地震荷重としては、平成7年1月17日の兵庫県南部地震によって様々な構造物に甚大な被害が発生したことから地震動レベルを2段階とした耐震設計に関する提言が土木学会より出されています。2段階の地震動レベルの強さとそれぞれに対する耐震性能(要求水準)は以下の通りです。

地震動レベル 耐震設計で考慮する地震動の強さ 耐震性能(要求水準)
レベル1地震動 施設の供用期間中に1〜2度発生する確率を持つ地震動強さ 施設の健全性を損なわないこと
レベル2地震動 施設の供用期間中に発生する確率は低いが断層近傍域で発生するような極めて激しい地震動強さ 施設が所期の機能を保持すること

これと同様の内容が、平成7年7月に改定された、国の防災計画の中にも盛り込まれています。

本レベル2地震動作成システムは、このような経緯を受けて平成19年に改正された「港湾の施設の技術上の基準・同解説」に準じ、開発したものです。

  • レベル2地震動の作成手順の例

    レベル2地震動の作成手順の例

  • 地下構造モデルの模式図と地震波形

    地下構造モデルの模式図と地震波形

特長

1)耐震強化岸壁に相当する重要な港湾施設の耐震設計に適用できます。
2)東南海・南海地震などの中央防災会議や地域防災計画で想定されている地震を考慮できます。

お問い合わせ

詳しくは「お問い合わせフォーム」でお問い合わせ下さい。