「ソイルセパレータ工法」が第6回国土技術開発賞で「入賞」

2004年10月20日

東亜建設工業が開発した「ソイルセパレータ工法」が、第6回国土技術開発賞(主催:財団法人国土技術研究センター・財団法人沿岸技術研究センター、後援:国土交通省)において入賞し、10月8日に表彰式が執り行われました。昨年の「プラグマジック工法」に続く2年連続入賞です。

表彰式の様子表彰式の様子

授与された楯授与された楯

国土技術開発賞は、建設産業における新技術の研究開発意欲と技術水準の向上を目的に、優れた新技術とその開発に貢献した技術開発者を表彰します。

対象となる技術は、過去5年以内に開発され、過去3年以内に実用化された新技術です。

今年は民間企業、大学、行政機関などから49件の新技術の応募があり、中村英夫武蔵工業大学学長を委員長とする12名の選考委員会において厳正な審査を行なった結果、10件(最優秀賞1件、優秀賞2件、入賞7件)の受賞が決定しました。

今回入賞した「ソイルセパレータ工法」は、港湾、河川、湖沼、ダム等から発生する大量の建設発生土を、盛土や養浜などの建設材料としてリサイクルするシステムです。

泥水化した建設発生土を、ソイルセパレータ(遠心分離装置)によって砂分泥水とシルト・粘土分泥水とに分級し、高品質な砂を取り出します。最大クラスのソイルセパレータは1時間あたりの泥水処理量が最大約3,000m3(処理能力は従来工法の10倍以上)となり、連続的に大量の建設発生土を処理します。

平成14年度の「関門航路(中央水道地区)航路(−14m)浚渫[水深−10.5m]外1件工事」において、本工法が採用され、浚渫土砂の大型分級工事が世界で初めて実施されました。約30万m3の浚渫土砂から約20万m3の砂を取り出し、覆土材として有効利用しました。

今後も、浚渫土砂のリサイクル技術として、港湾、河川、湖沼、ダム等の様々な分野での適用が期待されます。

尚、本工法は、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)にて受賞技術として掲載されます。

関連ページ

●財団法人国土技術研究センター「第6回国土技術開発賞」
http://www.jice.or.jp/jishujigyo/kaihatsusho/06gaiyou/index.htm

●国土交通省・新技術情報提供システム(NETIS)
http://www.netis.mlit.go.jp/

●東亜建設工業│東亜の技術│
ソイルセパレータ工法

●東亜建設工業│企業情報│プレスリリース│2003年│
プラグマジック工法が第5回国土技術開発賞で入賞