安全衛生教育ビデオ「たかが脚立!?されど脚立!?」が最優秀賞を受賞

2003年11月12日

  • ◆全国産業安全衛生大会の安全衛生教育ビデオコンクール
  • ◆当コンクールが最優秀賞を授与するのは3年ぶり
  • ◆建設業で最優秀賞は初めて

10月29日から31日まで名古屋市で開催された第62回全国産業安全衛生大会(主催:中央労働災害防止協会・会長:奥田碩、後援:厚生労働省ほか)の中で第15回安全衛生教育ビデオコンクールが行われ、そのB部門において、東亜建設工業の安全環境部が企画・制作した安全衛生教育ビデオ「たかが脚立!?されど脚立!?」(約17分)が、応募した全産業の企業の中から「最優秀賞」を受賞しました。

  • 授与された楯授与された楯
  • 表彰式で楯を受け取る安全環境部の佐藤部長表彰式で楯を受け取る
    安全環境部の佐藤部長

安全衛生教育ビデオコンクールは、事業場の安全衛生水準向上のため、優れたビデオ教材の制作・活用を促進しようと、中央労働災害防止協会が平成元年に創設したもの。当コンクールが受賞作品に最優秀賞を授与するのは第12回以来3年ぶり、建設業では初めてです。

10月30日、伏見ライフプラザ(名古屋市中区栄)で表彰式が行われ、中央労働災害防止協会の中野秀世・専務理事より楯を授与されました。その後、同会場にて、最優秀賞および優秀賞を受賞した作品の上映会が行われました。また、前日に全国から約1万人の安全衛生関係者が参加して行われた第62回全国産業安全衛生大会の開会式(名古屋市総合体育館レインボーホール、名古屋市南区)においても、受賞作品が上映されました。

受賞ビデオ「たかが脚立!?されど脚立!?」は、手軽で便利な道具であるがゆえに、安易に使用して頻発している脚立による労働災害を防止するため、脚立作業の基本ルールについて災害事例を示しながら丁寧に分りやすく説明しています。

  • 受賞ビデオより受賞ビデオより
  • 受賞ビデオより受賞ビデオより

例えば脚立の天板に昇る行為は、脚立を踏み台と捉えているから。それでは脚立を梯子だと見たてて脚立の使用方法を基本から見直してみよう、というのが本ビデオのねらいです。脚立を使用する時は、梯子を使うときと同様、脚立に対して前向きの姿勢で、体を両足・腰の3点以上で支持する。これが一番安定する使い方で、脚立作業の基本姿勢となります。また、昇降時も梯子を昇降する時と同じように、脚立に対して前向きの姿勢で、足元を確認しながら着実に動作することを呼びかけています。

その他、脚立で足場を組む場合のルールや、脚立に代わる安全な道具・装置として可搬式作業台や高所作業車なども紹介しています。

当コンクールにおける審査は、「制作の意図・目的が明確か」、「内容が分かりやすいか」、「全体の流れがよいか」といった視点から厳正に行われます。東亜の作品は「『脚立』という身近な素材に着目し、脚立の危険性をテンポよく余す所無く伝えており、梯子に結び付けて説明しているのも素晴らしい。3年ぶりの最優秀賞に相応しい作品である」との評価を頂きました。

当社は、危険ゼロ・災害ゼロの安全職場を実現するため、ここ数年様々な教育ビデオを制作しています。その中で安全衛生教育ビデオコンクールにおける受賞は、第13回「あなたに災害を起させない〜危険の芽を摘むために〜」入賞、第14回「数字から学ぶ安全の知恵」優秀賞に続いて、今回の「たかが脚立!?されど脚立!?」最優秀賞と、3作品になりました。当社は今後も、無事故無災害を目指し、良質な安全教育ビデオを制作していく予定です。

第15回 安全衛生教育ビデオコンクール

A部門 :
事業場内の安全衛生教育関係者、または職場グループが企画から制作まで一貫して行ったもの。
B部門 :
事業場の委託により、映像関係専門家(プロダクション)が、企画制作の一部、または全部に関与したもので、市販されていないもの。
B部門には16作品の応募があり、厳正な審査の結果、最優秀賞1作品、優秀賞1作品、入賞3作品、奨励賞1作品が選ばれた。

<関連ページ>

●安全衛生教育ビデオ「数字から学ぶ安全の知恵」が優秀賞を受賞
https://www.toa-const.co.jp/company/release/2002/021106.html