東日本大震災から4年あまり。三陸沿岸では早期復興リーディングプロジェクトとして、宮城、岩手、青森3県の太平洋沿岸を結ぶ全長359kmの自動車専用道路である三陸沿岸道路(復興道路)の整備が急ピッチで進められています。 東亜建設工業が担当している「国道45号 小鎚第2トンネル工事」は、三陸沿岸道路のうち、岩手県釜石市から山田町までの「釜石山田道路」(延長23km)の区間内にあり、岩手県上閉伊郡大槌町小鎚から同町大槌間に新たなトンネルを建設する工事です。
施工場所
工事概要
トンネル進捗図
防音扉(砂充填2層式)
仮設ヤード全景
小鎚第2トンネルで進めているトンネル掘削工事の施工順序を東亜坊やが解説します。
※クリックすると拡大できます。
切羽に孔を空け、火薬を詰めます。 [発破前]
発破にて山を掘削します。 [発破後]
掘削したズリ(土砂)をダンプに積み込み、仮置場まで運びます。
アーチ型の鋼材を建込み、素掘り面を補強します。
素掘り面にコンクリートを吹付けます。
地山を穿孔し、鉄のボルトを挿入して、一体化させます。
吹付けコンクリート面を防水シートで覆い、トンネル内の水漏れを防ぎます。
セントル(トンネル用の特殊型枠)を使用して、トンネルの内部にコンクリートを打設し仕上げます。
小鎚第2トンネル工事では、複雑な坑口部の地山形状を3次元データモデル化し、そこに設計図書より抽出した構造物をプロットすることで、当初設計と現場の乖離を管理しています。
地山の内部状況