現場レポートvol.2

第二東名高速道路の工事現場に住民を招待

大規模な切土・盛土工事が行なわれた第二東名高速道路の大渕地区。地元交流会当日、現場への来場者は500人を超えた。

大規模な切土・盛土工事が行なわれた第二東名高速道路の大渕地区。
地元交流会当日、現場への来場者は500人を超えた。

第二東名高速道路は、神奈川県から静岡県を経由し愛知県へ至る高速自動車国道です。東名高速道路と平行する形で建設が進められています。
本工事は、第二東名高速道路のうち静岡県富士市の大渕地区1.2km区間に、大規模な切土・盛土工事(84万m3)や橋脚3基、旧道の代替道路となる大断面のアーチカルバート3基(68m・78m・102m)などを施工しています。

施工場所

■施工場所

工事概要

工事名: 第二東名高速道路大渕工事
発注者: 中日本高速道路(株)横浜支社 富士工事事務所
施工場所: 静岡県富士市大渕地区
工期: 2004年3月25日〜2007年12月5日
施工者: 東亜・松村共同企業体(現場代理人:福本茂)

大断面のプレキャストアーチカルバート

  • アーチカルバートの据付が完了

    アーチカルバートの据付が完了

  • 盛土作業を進めながら、一般道の供用を開始(写真は本線盛土完成時)

    盛土作業を進めながら、一般道の供用を開始(写真は本線盛土完成時)

地元交流会・500人を超える住民で賑わう

2007年8月25日、当現場にて地元交流会が開催されました。この交流会は、日頃から現場施工にご協力頂いている近隣住民の方を現場に招くことで工事への理解を深めてもらい、より親睦を図る目的で発注者の協力のもと開催したものです。
当日は、予想を大きく上回る500人以上の住民の方が来場し、現場は終日賑わいました。大型バスを利用し、広大な工事現場や、富士商工会議所の企画に賛同して沿道に栽培した3万本のひまわり畑を見学しました。

調理担当は町内会の婦人会と当社社員

調理担当は町内会の婦人会と当社社員

イベント会場ではパネルを設置し、工事の施工方法や、近隣住民の方に配慮した振動・騒音を低減する発破工法について紹介しました。重機試乗コーナーでは、現場で使用している大型重機に子供たちの長い行列ができ、ゲームコーナーでは、得点に応じて東亜グッズをプレゼントしました。

重機試乗コーナーは大人気!

重機試乗コーナーは大人気!

また、現場関係者が品物を持ち寄って開催したフリーマーケットの売上金は、静岡新聞社・静岡放送の福祉支援募金に寄付しました。この地元交流会の模様は、静岡第一テレビや静岡新聞、東海日日新聞でも紹介されました。

ゲームの得点で東亜グッズをプレゼント

ゲームの得点で東亜グッズをプレゼント

硬岩掘削の最終発破と無事故無災害を祝う

招待客は近隣住民・町内会の皆さんと関係官庁、発注者、工事関係者

招待客は近隣住民・町内会の皆さんと関係官庁、発注者、工事関係者

2007年9月14日、硬岩掘削の最終発破と50万時間無事故無災害を祝う式典が、近隣住民の方や町内会、関係官庁・発注者・工事関係者を招いて盛大に執り行われました。
最終発破の点火式は、カウントダウンで正午の時報と同時に点火、最終発破が完了しました。これにより、土工事84万m3のうち、硬岩掘削約43万m3(発破回数約1000回)を無事に終えることが出来ました。

当社は生活環境と自然環境の保全・保護を第一にという思いで施工を行ってきました。特に2年間にわたる発破作業においては、振動・騒音を低減する発破工法の開発や日々の施工改善に取り組んできました。このような姿勢が評価され、大渕連合町内会や落合町内会、富士商工会議所、発注者から感謝状を頂きました。

2007年12月5日、無事に竣工を迎え60万時間無事故無災害を達成しました。

  1. 式典後の直会にて鏡割りの儀

    式典後の直会にて鏡割りの儀

  2. 正午の時報と同時に点火、最終発破へ

    正午の時報と同時に点火、最終発破へ

  3. 周辺環境に配慮した施工が評価され、地元町内会長から感謝状を頂いた

    周辺環境に配慮した施工が評価され、地元町内会長から感謝状を頂いた

  4. 盛土場・360m
    切土場・835m

    12月5日に竣工した盛土場と切土場の全景。
    この後、舗装工事が行なわれて高速道路が完成し、3〜4年後には開通する予定。

現場 de エコ“おひさま”の種まき運動

富士商工会議所の「花エコプロジェクト“おひさま”の種まき運動」に賛同し、2007年6月、地元県議後援会・町内会・東亜JVが協力して現場の隣接地にひまわりの種を蒔きました。8月に3万本のひまわりが一斉に開花しました。
秋、近隣住民の皆さんと種を収穫。来年もこの種を蒔いて富士市をひまわりで一杯にしてほしいものです。