載荷盛土を使用しない軟弱地盤の早期に改良できる圧密促進工法
真空圧密工法(ジオドレーンSPD工法、ジオドレーンMSD工法)
Vacuum consolidation method
- SPD(Suction Plastic board Drain) and MSD(Multi-Suction Drain) -
概要
真空圧密工法は、載荷盛土を不要の軟弱地盤の圧密促進工法です。プラスチックボードドレーンを軟弱地盤に打設し、ドレーンに真空ポンプで真空圧を作用させ、大気圧により、圧密促進をはかります。
ジオドレーンSPD工法では、打設したプラスチックボードドレーンに水平ドレーンと集水管等を敷設したのち改良範囲の地表面を気密シートで覆い、そのシート下を真空状態にすることで圧密促進を図ります。
ジオドレーンMSD工法では、地盤表層部の粘土層(不透気層)を気密シートの代替とすることで、地盤に真空を作用させ圧密促進を図ります。表層の粘土層(不透気層)部には、鉛直ドレーン材を不透気加工したものを使用します。
ジオドレーンSPD工法
-
工法概念図(気密シートあり)
-
気密シート設置状況
-
水平ドレーン材
ジオドレーンMSD工法
-
工法概念図(気密シートなし)
-
集水管設置状況
-
不透気部の構造
特長
- 1)載荷盛土を必要とせず、高い真空度(負圧)を作用させることで、載荷盛土時に発生する水平変位を抑制し、圧密促進効果を高めます。
- 2)載荷盛土も併用可能で、更なる圧密促進効果を図ることができます。
- 3)生分解性ドレーン材も使用できます。
- 4)ジオドレーンMSD工法では、気密シートが不要です。
- 5)ジオドレーンMSD工法では、水面下での施工も可能となります。
- 6)ジオドレーンMSD工法では、気密シートが不要なため、負圧作用中に地盤の強度を確認することができます。
実績
-
- ジオドレーンSPD工法
- 平成18〜19年 河床減容化 茨城県 約7,800m³
- 令和元年度 新港地区ふ頭用地整備工事(その4)
その他
■関連特許
-
- ジオドレーンSPD工法
- ・特許第4510852号、特許第4255419号、特許第5322608号、特許第5656685号、特許第6476053号、特許第6605856号、特開2020-200623、特開2021-156012
- ジオドレーンMSD工法
- ・特許第5322608号、特許第5448729号
お問い合わせ
詳しくは「お問い合わせフォーム」でお問い合わせ下さい。