地盤条件のばらつきを考慮した

不同沈下予測システム

 

概要

軟弱な粘性土地盤上で埋立工事を行うと、盛土荷重により原地盤は圧密され、長い年月をかけて徐々に沈下します。空港島などの広い範囲の埋め立てにおいては、盛土の載荷重・載荷履歴に加え、土層の不陸や地盤条件のばらつきによって不同沈下の発生リスクが高まります。土層構造は広範囲の地域では100m以上の間隔でボーリング調査した結果から推定されることが多く、不確実性が伴います。また、地盤条件は、そのボーリング調査に基づいて設定されますが、実際にはばらつきをもっています。本システムは、このような土層構造の不確実性や地盤条件のばらつきを確率統計的に処理し、載荷重および載荷履歴を考慮して、予測される不同沈下の程度を確率統計的に評価します。

施工後3年後において予想される沈下分布(95%信頼区間)の例

施工後3年後において予想される沈下分布(95%信頼区間)の例

特長

1)3次元土層構造をメッシュ分割により設定できます。
2)粘性土の圧密沈下特性に関わる地盤パラメータの確率分布を適切に入力できます。
3)地盤パラメータの平面的に広がる相関性を考慮できます。
4)載荷履歴を考慮した圧密沈下の経時変化を確率統計的に評価します。

実績

  • 東京国際空港D滑走路の設計

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