水域の工事における生き物への影響の見える化

水中騒音振動監視システム

Underwater Noise and Vibration Monitoring System

概要

本システムは工事に伴う水中の騒音や振動が、周辺に生息する水生生物に影響を及ぼさないよう監視するものです。水中騒音振動計を水底に設置して騒音および振動を自動測定し、洋上ブイに設置した通信制御装置によって測定データを自動送信・解析します。解析データは事務所のパソコンや携帯電話など様々な場所から監視できます。

水生生物を対象とした騒音・振動の規制基準は設けられていないため、これまで蓄積した工事中の水中騒音・振動のデータを基に事前に生物実験を行い、その結果と社団法人日本水産資源保護協会の資料を参考に管理基準値を設けました。計測結果が管理基準値に近づくと警報メールが工事担当者に送付されます。なお、測定対象外からの騒音・振動に関しては、発生源を特定し、評価から除外しています。

  • 本監視システムの全景

    本監視システムの全景

  • 監視システムの概要

    監視システムの概要

特長

1)蓄積した騒音・振動データに基づく事前の生物実験等から、施工に伴う影響を定量的に評価できます。
2)施工中の水中騒音や振動を自動計測・解析することにより、効率的かつ低コストでの監視が可能です。
3)監視のデータを比較的容易に蓄積できることから、施工内容と水中騒音・振動の値との関係を基に事前に影響が大きくなる作業内容を予測でき、周辺環境への負荷低減を向上できます。
4)水中騒音・振動の解析データを複数の場所から監視できるため、確実な監視体制が形成できます。
5)工程や工種に応じて(測定条件等)の変更を事務所等のパソコンから遠隔操作できるため、監視の省力化が実現できます。

実績

  • 東京湾口航路南側付帯工事
  • 水島玉島地区臨港道路(渡河部)橋梁下部工事(その2)
  • 水島港水島玉島地区臨港道路(渡河部)橋梁下部工事(その4)
  • 水島港水島玉島地区臨港道路(渡河部)橋梁下部工事(その5)
  • 桜木町ロープウェイ事業の内、海上支柱(3基)基礎工事

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