概要
これまで、通常の杭打工法では施工困難な岩盤への杭打工事では岩盤の「削孔」と杭の「建込」の二段構えの施工が必要でした。ガンパイル工法ではこれらの手間を省くために、強度の大きい鋼杭を穿孔棒として基盤岩へ直接打設する方法を用います。長時間の運転に対応するために専用の振動杭打機(ガンパイラー)を用いて鋼杭を打撃して岩や礫を破砕します。打撃効率を上げるために、杭の先端部から噴出する低圧の水ジェットで岩砕粉を洗浄除去しながら鋼杭を打設・貫入させる岩盤杭打工法です。
H型銅打設状況
鋼管杭打設状況
特長
- 1)高強度の鋼杭を穿孔棒として直接打設します。
- 2)岩砕粉の洗浄除去として低圧の水ジェットを使用するため周辺地盤を乱しません。
- 3)長時間運転に対応した専用の振動杭打機(ガンパイラー)を用いるため、施工性に優れます。
- 4)打設中の鋼杭の挙動から岩盤線および岩盤状況を把握し、設計に忠実な施工ができます。
- 5)ガンパイラーの他、水ジェットポンプ・配管設備という簡単な設備で効率よく施工するため工費節減になります。
- 6)一般の杭打工事とほぼ同様の作業手順で施工でき、現場作業が簡素化されます。
実績
- 施工概要:神奈川県 土留工 鋼管矢板(φ1,000 L=8〜25m)
打設本数71本 岩根入長 1〜2.5m
- 施工概要:青森県 仮設桟橋 H型鋼(H-400 L=10m)
打設本数231本 岩根入長 4m
- その他にも次のような分野で多数の実績があります。
橋梁下部の仮締切工、桟橋基礎杭
その他
■技術登録
- 港湾関連民間技術の確認審査・評価(評価証第21004号 令和4年3月31日更新)
(一財)沿岸技術研究センター
■加入団体
■関連特許
- 特許第6479584号、特許第6630560号、特許第6981606号、特開2022-154205、特開2023-026934
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