水中でのグラブや吊荷の位置をリアルタイムに計測する

PU-NAVI −ピンポイント水中位置誘導システム−

Pinpoint Underwater NAVIgation system

概要

従来のグラブ浚渫では、ブーム先端にGPSを設置して位置誘導を行っていましたが、波や潮流の影響を受けてグラブバケットが流されてしまうため、目標地点へグラブバケットを誘導することが困難でした。

本システムは、GPSだけでなく、トランスポンダとトランスデューサ、演算装置から構成される水中測位装置を組み合わせることにより、気中部のブーム先端位置に加え、水中部のグラブバケット・吊荷位置の把握と正確な誘導を可能としたシステムです。また、撤去工・据付工においては潜水士による水中作業が必要となり、相互位置の把握が重要となります。トランスポンダを潜水士に装着することにより、クレーンオペレータは潜水士の位置把握が可能となるため、安全かつ効率の良い施工への寄与が可能となります。

従来方法とPU-NAVIの施工イメージ

従来方法とPU-NAVIの施工イメージ

PU-NAVI システム構成例

PU-NAVI システム構成例

PU-NAVI 計測機器設置例

PU-NAVI 計測機器設置例

特長

1)波や潮流の影響を受けても、グラブバケット・吊荷を正確に水中の目標位置への誘導が可能です。
2)濁りのある場所でも利用可能です。
3)作業船に対する吊荷・潜水士の位置がリアルタイムに表示でき、危険区域接近時の注意喚起・警報出力も可能です。
PU-NAVI システム画面例

PU-NAVI システム画面例

実績

  • 須崎港湾口地区防波堤築造工事 消波ブロック据付工(250個)
  • 大阪港北港南地区航路(-16m)附帯施設基礎等工事(第一工区) 汚濁防止膜設置工
  • 鳥取港千代地区防波堤(第1)(西)築造工事 被覆ブロック据付工(112個)
  • 平成23年度西湘バイパス消波ブロック撤去工事 消波ブロック据付工(360個)
  • 山田湾漁場災害応急(堆積物等撤去その2)工事 障害物撤去工(309箇所)
  • 鹿島港外港地区中央防波堤付属施設築造工事
  • 久慈港湾口地区防波堤(北堤)築造工事
  • 那覇港(泊ふ頭地区)臨港道路(港湾1号線)(改良)橋脚補強工事
  • その他施工実績多数

その他

評価表彰

  • 港湾関連民間技術の確認審査・評価(評価証番号 第14001号)
    (一財)沿岸技術研究センター

技術登録

  • 新技術情報提供システム (NETIS登録番号:KTK-120005-VE)
    ※ピンポイント水中グラブバケット位置誘導システムとして登録

お問い合わせ

詳しくは「お問い合わせフォーム」でお問い合わせ下さい。

関連技術

  • 潜水士位置管理システム