概要

「潜水士統合管理システム」は潜水作業時における潜水士の水中位置と姿勢、呼吸状態、心拍数を監視するとともに、減圧作業を管理するシステムです。従来は送気員や連絡員が計器を目視で確認していましたが、本システムを導入することによって、各種監視要素を情報化しPC画面上で一元管理が可能となるため、ヒューマンエラーによる事故を防止し安全性が向上します。
本システムの最大の特長は、潜水深度と潜水時間をリアルタイムに把握すると共に、作業終了時に減圧深度と減圧時間を自動計算することです。当該機能により潜水作業における勘違いや誤認識を回避し安全な潜水作業をサポートするほか、潜水深度と時間を潜水日報として自動出力することで、潜水作業後の日報作成の事務作業の省力化が図れます。

特長

1）潜水士の位置と姿勢、呼吸状態、心拍数、減圧深度及び時間をリアルタイムで管理することが可能です。

2）潜水士が警戒エリアに侵入時、呼吸状態の異常時、減圧時間が不足している場合、送気員及び連絡員に注意喚起（アラート）を行うことが可能です。

3）潜水士船1隻（システム1セット）に対して2名の潜水士情報を取り込むことが可能です。

4）潜水深度と時間の記録から潜水日報を自動で作成し事務作業の省力化が可能です。

実績

• 那覇港(新港ふ頭地区)港湾施設用地外1件築造工事(第2次)
• 久慈港湾口地区防波堤(北堤)築造工事
• 小名浜港東港地区岸壁(-16m)(耐震)上部工事
• 八戸港外港地区防波堤(第二中央)築造工事
• 石垣港（新港地区）係留施設築造外1件工事
• 久慈港湾口地区防波堤(北堤)築造工事
• 室津港室津地区防波堤(�U)築造工事
• その他施工実績多数
  ※位置管理システム、呼吸監視システム、減圧管理システムのみを使用した工事を含む。

その他

■技術登録

• 新技術情報提供システム（NETIS登録：KTK-160014-VE）

■関連特許

• 特許第6387057号、特開2021-178605