フッ素の不溶化と土質改良を同時に実現する

フッ素汚染土の不溶化処理工法

Insolubilization Treatment of Fluorine Polluted Soils

概要

近年、重金属類による土壌汚染が顕在化するケースが増加しています。これまで重金属汚染の対策には様々な処理工法が開発されてきましたが、その中でもフッ素の不溶化については難しいとされてきました。
フッ素汚染土の不溶化処理工法は、土質改良機等の混合機械を用いてフッ素不溶化材(ランドライムQS-F)をフッ素汚染土に正確な配合量で均一に混合攪拌して、フッ素の不溶化と土質改良(固化)効果を同時に発揮させる工法です。

  • フッ素汚染土の不溶化処理工法
  • フッ素汚染土の不溶化処理工法

特長

1)汚染土の大量処理に対応可能
フッ素不溶化材(ランドライムQS-F)が粉体のため、セメントを使用する既存の土質改良機等を効率的に活用することができ、大量の汚染土に対応することが可能です。
2)不溶化材の汚染土に対する均一な混合が可能
既存の土質改良機等を用いてフッ素不溶化材の混合攪拌を行うため、汚染土に対して正確な配合量で均一に混合することが可能です。
3)不溶化と土質改良(固化)を同時に行うことが可能
フッ素不溶化材はフッ素の不溶化だけでなく強度発現にも寄与するため、一度の処理でフッ素の不溶化と土壌の土質改良(固化)を同時に行うことが可能です。

施工フロー(例)

施工フロー(例)

フッ素不溶化材(ランドライムQS-F)

ランドライムQS-Fは、当社と村樫石灰工業鰍ニの共同研究開発品です。ランドライムQS-Fは主に石灰系固化材(固化材分:ランドライムQS-F(A))とアルミ系固化助剤(固化助剤成分:ランドライムQS-F(B))で構成されています。
汚染土に含まれる水などを介して反応し、消す際にアルミニウム系水和物の生成を促進させることにより、下記の効果が期待されます。

  • ●生成する水和物の中にフッ素を封じ込める
  • ●水和物中に土壌の水分を取り込み、含水率を低下させる
  • ●生成する水和物が土壌の強度を増加させる
【不溶化材の性能例】
  • 【不溶化材の性能例】
  • 【不溶化材の性能例】
  • 【不溶化材の性能例】

※フッ素溶出試験は環境庁告示第46号法に準拠
※材令(ざいれい):不溶化材を混合してからの期間

実績

  • 産業廃棄物処分場の跡地(処理土量約30,000m³)

その他

関連特許

  • 特許第5028034号

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