上部工と鋼管杭のリニューアル
桟橋の鋼管杭は、桟橋構造物を支持するために重要な機能を担っていおります。鋼材は腐食を防止するために、干満帯では被覆防食(ペトロラタムライニングなど)を、海中部では陽極を設置して電気防食が行われておりますが、過去の設計においては「腐食代(供用期間中の均一な腐食による断面減少)」を考慮して肉厚の大きい杭を用いて建設された構造物があります。これらの構造物では、L.W.L.付近で集中腐食が発生し、鋼管杭に大きな穴があき、鋼管杭の機能が大幅に阻害されています。
本工法は、集中腐食を受けた鋼管杭と塩害を受けて劣化した鉄筋コンクリート製上部工を同時にリニューアルする工法です。
既設の鋼管杭を有効に利用するために、集中腐食が発生している部分(調査結果に基づくが、L.W.L.より1.0m程度下で集中腐食が発生する例が多い)より下で鋼管杭を切断して上部工とともに撤去します。 その後、一回り大きい鋼管(鞘管)を既設杭に挿入してグラウト材を注入し、所定の位置に固定して、その後上部工を構築する工法です。
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