吹付コンクリートの品質を確保する

自動スランプ調整装置

 

概要

自動スランプ調整装置は、吹付コンクリート混練り時のミキサ電流値と砂の表面水率及びコンクリートスランプの相関関係を利用し、表面水率の自動補正を行うものです。バッチ終了後、補正データを次バッチへと連続してフィードバックすることで、適正なスランプを得ることができます。

スランプ調整フロー図
スランプ調整フロー図

C:セメント G:砂利 S:砂 W:水

特長

1)吹付コンクリートのスランプを一定化することで、コンクリート性状が安定します。
2)吹付コンクリートの性状が安定することで、吹付時における跳ね返りの低減が容易になりコスト縮減が可能となります。
3)混練り時に作業員が常に補正を行う必要はありません。
  • バッチャープラント操作盤と自動スランプ設定盤

    バッチャープラント操作盤と自動スランプ設定盤

  • 機器構成

    機器構成

実績

<普通吹付コンクリート>
兵庫県・兵坂トンネル
広島県・瀬戸田トンネル
山形県・長井トンネル
<高強度吹付コンクリート>
長野県・三日町トンネル
<高品質吹付コンクリート>
岩手県・秋浦トンネル

お問い合わせ

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関連技術

  • トンネルジラフ
    トンネルジラフは、自動スランプ調整装置により吹付コンクリートを安定させた上で、急結剤の低減を行うシステムです。

スランプ値が高いコンクリートへの対応は?

スランプ値を高く管理しなければならない場合、吹付コンクリートの流動性は高くなります。このためミキサ電流の変動幅が小さくなり、砂の表面水率とスランプとの相関関係をとらえることが難しくなります。そこで、ミキサモータにインバータを組み込み、ミキサ自体の回転を上昇させることでトルクを増幅し、これを電流値に置き換えることで、相関関係をとらえやすくしています。