ICT技術・BIM/CIMを活用した深層混合処理船における施工の見える化

作業船3D施工管理システム

 

概要

作業船3D施工管理システムは、海上地盤改良工事に従事する深層混合処理船に搭載された各種計測機器やセンサ情報と、3次元モデルをリアルタイムにマッチングさせて描画することにより、施工管理の見える化を実現します。水中及び海底地盤中といった、不可視部分における施工状況の確認に加え、現場事務所や発注者事務所などの遠隔地においても、施工の進捗確認が可能となります。また、出来形管理帳票や改良体のBIM/CIMモデルの自動作成機能を搭載し、現場職員の施工管理や書類作成等の業務効率化にも寄与します。

システム画面例

システム画面例

モニタ設置状況写真

モニタ設置状況写真

見える化による施工管理情報の共有イメージ

見える化による施工管理情報の共有イメージ

特長

(1)各種情報(杭芯位置、着底深度、天端高、傾斜、昇降速度、吊荷重、攪拌翼の回転数、電流値、吐出量)をリアルタイムかつ3次元的に確認できます。
(2)事前の設計モデル構築により、改良杭の位置、未改良層厚、改良天端高を3次元的に確認できます。
(3)クラウドサーバーにより施工の進捗状況や作業船との位置関係が関係者間で共有できます。
(4)出来形管理帳票自動出力機能により、データ転記ミスなどのヒューマンエラーを防止できます。
(5)出来形管理帳票を基に、改良杭の諸元を反映させたBIM/CIMモデルを自動作成できます。
(6)打設後の出来形(属性情報)はシステムに格納できます。
システム画面(属性情報表示)

システム画面(属性情報表示)

BIM/CIMモデル

BIM/CIMモデル

出来形管理帳票自動出力機能 画面例

出来形管理帳票自動出力機能 画面例

BIM/CIMモデル自動作成機能 画面例

BIM/CIMモデル自動作成機能 画面例

施工実績

令和元年度名古屋港金城ふ頭岸壁(-12m)地盤改良工事(その2)

新本牧ふ頭建設工事(その16・外周護岸B-2地盤改良工)

評価・表彰

・令和2年度 i-Construction大賞 「優秀賞」