東亜建設工業は、ISO26000などの国際基準やSDGs、ESG社外評価機関の調査やステークホルダーとのコミュニケーション等を参考に社会課題を抽出し、社会(ステークホルダー)にとって重要度・関心度が高く、当社にとっても重要度が高い課題のうち、とくに優先して取り組むべき12項目を重要課題(マテリアリティ)として特定しました。また、社会環境の動向に伴うリスクや機会の変化に対応するため、重要課題の定期的な見直しを行っています。
当社では、ESG/SDGsに関する取り組みにおける重要指標(KPI)および、達成目標を以下のとおり設定いたしました。(2024年 4月1日)
ESG | 重要課題 | アクションプラン | 重要指標(KPI) | 2024年度(以降) 達成目標 |
SDGs |
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E | 環境負荷の低減 | ■脱炭素技術および生物多様性の保全・創出技術の開発を推進する。 ■建築営業本部内に環境プロジェクト室を設置し、カーボンニュートラルの推進に向けて検討を実施する。 |
環境負荷低減に資する研究開発の実施件数 | 10件以上 |
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建築:『ZEB』提案件数 | 5件以上 | ||||
建築:受注金額10億円以上の設計施工案件に対するZEBシリーズの割合 | 50%以上 | ||||
建設廃棄物の削減と再利用促進 | ■建設現場における3R(リデュース、リユース、リサイクル)に取組み、ゼロエミッション化を推進する。 | 循環型社会実現に資する研究開発の実施件数 | 3件以上 | ||
建設廃棄物の最終処分率 | 3%以下 | ||||
環境に配慮した 施工 |
■低炭素型の建設機械・工法・エネルギーを採用する。 ■環境型マネジメントシステムの実効性向上を図る。 ■協力会社やサプライヤーとの連携強化により、カーボンニュートラルを推進する。 |
温室効果ガス排出量(Scope1+2)の削減率(2020年度比) | 10%以上 | ||
25%以上 (2030年度) |
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実質100% (2050年度) |
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温室効果ガス排出量(Scope3)の削減率(2020年度比) | 10%以上 | ||||
25%以上 (2030年度) |
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重大な環境事故の発生件数 | 0件 | ||||
S | インフラ整備を 通じた社会への 貢献と共生 |
■激甚化する自然災害から暮らしと社会を守るため、国土強靭化への取組みや、老朽化した港湾インフラの維持・更新等に積極的に関与し、恒久的、持続可能性の高いインフラ整備へ貢献する。 ■高度な建設技術、リニューアル技術により快適な都市環境の整備に貢献する。 ■開発途上国の生活向上のためのインフラ開発・整備へ貢献する。 |
防災・減災に資する研究開発の実施件数 | 7件以上 |
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快適な都市基盤・環境整備に資する研究開発の実施件数 | 15件以上 | ||||
開発途上国におけるインフラ整備プロジェクトの施工件数 | 3件以上 | ||||
品質の確保・向上 |
■ ICTや新技術の活用による施工および施工管理の高度化を推進する。 ■ 品質マネジメントシステムの実効性向上を図る。 ■国内の土木・建築部門と国際部門が連携し、不適合製品発生防止の取り組みを強化する。 |
損失500万円以上の品質不適合件数(土木) | 3件以下 | ||
損失500万円以上の品質不適合件数(建築) | 3件以下 | ||||
損失1000万円以上の品質不適合件数(国際) | 3件以下 | ||||
顧客満足の追求 |
■工事仕様書や顧客要求事項を適確に把握のうえ、現場と管理部門が認識を統一して施工に取り組み、要求に応じた良質の製品を提供する。 ■工事竣工後、顧客の評価を回収・分析し、次現場へフィードバックする。 ■DX生産設計課にてBIMをプラットフォームとして活用し生産性向上を図る。 |
顧客満足度評価(官庁、社内指標) | 80点以上 | ||
顧客満足度評価(民間、社内指標) | B以上 | ||||
お客様満足度アンケート調査回収率 | 90%以上 | ||||
労働安全衛生の 確保 |
■労働安全衛生マネジメントシステムの実効性向上を図る。 ■安全をすべてに優先することによる労働災害・公衆災害を撲滅する。 |
重大災害の発生件数 | 0件 | ||
重大公衆災害の発生件数 | 0件 | ||||
災害度数率(休業4日以上・国内) | 0.70以下 | ||||
災害度数率(休業4日以上・国際) | 0.20以下 | ||||
多様な人材の育成 と活躍推進 |
■ダイバーシティ&インクルージョンを実現するため、人材戦略課が中心となり、具体的な施策立案を行い、意識改革を推進する。 ■「人材育成基本方針」に基づく多様な人材を確保し、育成する。 ■各事業部門の責任において、人材の採用や、育成に必要なカリキュラムの整備を実行する。 ■DXの推進により、高度人材の育成や基礎的スキルの底上げを行い、生産性の向上や新しい働き方につなげ、社会へ貢献する企業を目指す。 |
障がい者雇用率 | 2.5%以上 | ||
女性総合職従業員数※1 | 200人以上 (2030年度) |
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外国籍総合職従業員数 | 40人以上 (2030年度) |
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女性準幹部職・幹部職者数 | 20人以上 (2030年度) |
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外国籍準幹部職・幹部職者数 | 10人以上 (2030年度) |
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活き活きと誇りを もって働ける 職場環境の構築 |
■福利厚生や教育面の充実、より一層の働き方改革の推進に向けた業務改善に取り組む。 ■海外および国内において、協力会社の理解を得ながらサプライチェーン全体での人権リスクの防止・低減に取り組む。 ■社員提案制度を通じて、社員の自発能動的な発信と実行をさせる仕組み作り、風通しの良い組織作りを目指す。 |
全社員のコンプライアンス意識調査における「従業員満足度」に関する28項目の平均スコア | 前年度スコアを 上回ること | ||
G | ガバナンスの強化 |
■企業価値向上に向けてコーポレートガバナンス体制を構築する。 ■不祥事の再発防止のため東亜建設工業グループの内部統制の有効性維持および向上を図る。 |
第三者による取締役会の実効性評価の実施回数 | 中計期間中に1回 |
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国内連結子会社のガバナンスのモニタリング回数※2 | 各社年1回 | ||||
リスクマネジメントの強化 |
■リスク発生の可能性を認識し、発生の予防及び発生した場合の対応に万全を期す。 ■BCMを充実させる。 ■情報セキュリティ管理を徹底する。 |
重大な情報セキュリティ事故発生件数 | 0件 | ||
BCP全社一斉訓練実施回数 | 年1回 | ||||
安否確認訓練24時間応答率 | 100% | ||||
コンプライアンスの徹底 |
■コンプライアンス教育を充実・強化する。 ■施工不良問題に対する社員の意識の風化防止を図る。 |
重大な法令違反行為の発生件数 | 0件 | ||
コンプライアンスに関するeラーニング受講率※3 | 100% | ||||
全社員のコンプライアンス意識調査における「コンプライアンス」に関する18項目の平均スコア | 前年度スコアを上回ること |