バングラデシュで同国初となる免震構造の消防本部庁舎を受注

2025年09月03日

東亜建設工業株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:早川 毅、以下「当社」)は、バングラデシュ人民共和国(以下、「バングラデシュ」)の公共事業局(Public Works Department: PWD)より、「ダッカ消防市民防衛局本部庁舎建設工事」(以下、「本工事」)を受注しました。受注金額は約43億円、工期は30ヶ月を予定しています。

バングラデシュは、複数の大陸プレートが衝突する地帯に位置し、地震による災害リスクが高いとされていますが、多くの建物が同国の耐震基準を満たしておらず、安全性強化が喫緊の課題となっているという背景があります。

本工事は、国際協力機構(JICA)による日本政府開発援助(ODA)の有償資金協力(円借款)により、ダッカ管区ダッカ市ミルプール地区において、最先端の「消防市民防衛局本部庁舎」を建設するものです。建物の構造は、地下1階・地上10階建てのRC(鉄筋コンクリート)造で、同国では初となる免震構造を採用しています。

また、建物の設計には耐震性だけでなく、持続可能性を重視した先進技術が数多く導入されており、エネルギー効率の最適化・雨水の再利用・太陽光発電による従来エネルギー依存の低減を考慮したBuilding Energy Management System(BEMS)も取り入れられています。
(設計者:オリエンタルコンサルタンツグローバル・大建設計・ Development Design Consultants, Ltd. 共同企業体)

本工事では、これらの技術を導入することにより、都市部における公共インフラの防災性能と環境持続性を同時に高め、災害リスクの低減を通じた地域の社会脆弱性の克服に寄与することが期待されています。

当社はこれまで、海外におけるODA工事や、シンガポール等の現地国政府さらには民間企業発注の土木・建築工事を数多く手がけてまいりました。また、日本国内においても、耐震・免震・制震技術に関して長年培った知見・経験があり、近年では物流施設・住宅など様々な種類の建築工事の実績も増加しております。

こうした国内外で培った知見・経験と技術力を本工事でも発揮することで、工事完成に向けて着実に施工を行うとともに同国の更なる発展に貢献してまいります。

施工場所

工事概要

工事名称 ダッカ消防市民防衛局本部庁舎建設工事(Construction of 10-Storied Headquarter Building of Fire Service and Civil Defense at Mirpur, Dhaka)
発注者 バングラデシュ政府公共事業局(Public Works Department: PWD)
設計/監理 オリエンタルコンサルタンツグローバル・大建設計・ Development Design Consultants, Ltd. 共同企業体
施工者 東亜建設工業株式会社(100%)
契約金額 総額:約43億円
施工場所 バングラデシュ人民共和国ダッカ管区ダッカ市ミルプール地区
工期 30ヶ月
主な工事内容 敷地面積:11,060m2
延床面積:22,436m2
構造:地上10階、地下1階、RC造、基礎免震構造、直接基礎
その他:Building Energy Management System (BEMS)
© Public Works Department of Bangladesh.

完成予想パース

本件に関するお問い合わせ先

東亜建設工業株式会社
経営管理本部 コーポレートコミュニケーション部
TEL:03-6757-3821