当社技術顧問が令和6年度土木学会賞「研究業績賞」を受賞

2025年07月01日

このたび、当社技術顧問であり京都大学名誉教授の間瀬 肇(ませ はじめ)氏が令和6年度土木学会賞「研究業績賞」を受賞しました。

土木学会賞は、公益社団法人土木学会(以下、土木学会)よって1920(大正9)年に創設され、土木・地盤分野における優れた技術や、社会の発展に大きく寄与したことが認められたプロジェクトや個人に贈られる権威ある表彰制度です。

中でも「研究業績賞」は、土木学会誌や論文集等の刊行物で発表された一連の論文等において、土木工学における学術・技術の進歩、体系化に顕著な貢献をなしたと認められる個人の研究業績に対して授与されるものです。本賞は、個人の研究に対する表彰として、土木学会における最高位の賞の一つとされています。

今回受賞対象となったのは、「打上げ・越波統合算定モデルの構築と展開」に関する一連の研究論文5編で、これらの研究は、気候変動や台風等によって激甚化する沿岸災害への対策に資する浸水シミュレーションの高度化に大きく貢献するものです。

なお、受賞対象となった5編の論文のうち2編は、当社社員との共著であり、令和3年度土木学会賞「論文賞」受賞論文も含まれています。

このたびの受賞は、間瀬顧問の卓越した研究成果とその社会的貢献が高く評価された結果です。

今後も当社は、社会課題の解決に資する技術研究・開発に積極果敢に推進していくとともに、学術と実務の架け橋として、新たな社会価値創造を通じて、引き続き、企業価値の向上を目指してまいります。

受賞対象論文一覧

1.玉田崇, 間瀬肇, 安田誠宏:CLASHデータセットに基づく打上げ・越波統合算定モデルの直立護岸への拡張, 土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 71, No. 2, pp. I_847-I_852, 2015.

2.間瀬肇, 玉田崇, 安田誠宏, 川崎浩司:打上げ・越波統合算定モデルの精度検討, 土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 72, No. 1, pp. 83-88, 2016.

3.間瀬肇, 金洙列, 由比政年, 武田将英, 楳田真也, 川崎浩司, 平石哲也, 松下紘資:フルスケール実験に基づく越波・越流遷移モデルと高波・高潮浸水シミュレーションへの実装, 土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 76, No. 1, pp. 7-19, 2020. 【令和3年度土木学会論文賞受賞】

4.間瀬肇, 由比政年, 金洙列, 楳田真也, 松下紘資, 安田誠宏, 平山克也:越波流量算定式の再考察とIFORMの精度向上, 土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 77, No. 1, pp. 18-27, 2021.

5.間瀬肇, 武田将英, 由比政年, 金洙列, 原知聡, 水谷英朗, 安田誠宏:二山型スペクトル波の越波流量算定法, 土木学会論文集, Vol. 80, No. 5, 23-00185, 2024.
※太字は当社社員

当社技術顧問 間瀬 肇

当社技術顧問 間瀬 肇 氏

表彰状

表彰状

関連情報

土木学会賞・受賞者一覧(土木学会ホームページ)
https://www.jsce.or.jp/prize/prize_list/p2024.shtml#s13

令和3年度土木学会賞・論文賞を受賞(2022年7月25日)
https://www.toa-const.co.jp/company/release/2022/220726.html