2025年03月07日
東亜建設工業株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:早川 毅)と五洋建設株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:清水 琢三)の共同企業体は、 このほどバングラデシュのチッタゴン港湾庁(Chittagong Port Authority)より「マタバリ港開発事業(第一期)パッケージ1港湾建設土木工事」を受注しました。 受注金額はJVで約734億円、工期は42ヶ月です。
当工事は、国際協力機構(JICA)の有償円借款により、チッタゴン管区コックスバザール県マタバリ地区において、コンテナ・多目的ターミナルを建設するものです。
主な工事内容は、桟橋(延長760m、水深16m)、ヤード埋立・地盤改良および舗装(36ha)、管理棟等の各種建築、各種ターミナル設備等です。
コンテナ・多目的ターミナルは、五洋建設が2017年に受注した「マタバリ超々臨界圧石炭火力発電事業における港湾・土地造成工事」において建設した港湾内に位置し、同じアクセス航路を利用する計画です。
バングラデシュでは、GDPの成長に伴い、コンテナ貨物需要が増加することが見込まれていますが、コンテナ貨物の98%を扱うチッタゴン港は水深が9.5mと浅いため、 近年の世界的な船舶大型化と将来の貨物需要に対応できる新たな湾港開発が課題となっています。 マタバリ港は、バングラデシュ唯一の深海港として最大8,000TEU型コンテナ船の受け入れが想定されており、 これによりチッタゴン港の混雑を緩和し、周辺国との物流を活性化することにより、同国の経済成長の加速化に寄与することが期待されます。
東亜建設工業ならびに五洋建設は、海外において港湾等のODA(政府開発援助)工事やシンガポール等の現地国政府あるいは民間の土木・建築工事を数多く手がけてきました。 国内外で培った豊富な経験と技術力を活かして、今後も同国の更なる発展に貢献してまいります。
工事名称 | マタバリ港開発事業(第一期)パッケージ1港湾建設土木工事(Matarbari Port Development Project Phase-1 Package 1: Procurement of Civil Works for Port Construction) |
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発注者 | チッタゴン港湾庁 (Chittagong Port Authority) |
施工者 | 五洋建設株式会社(65%) 東亜建設工業株式会社(35%) |
契約金額 | JV総額: 約734億円 |
施工場所 | バングラデシュ人民共和国チッタゴン管区コックスバザール県マタバリ地区 |
工期 | 42ヶ月 |
主な工事内容 | コンテナ・多目的ターミナル桟橋 L=760m タグボート用埠頭: L=382m 浚渫: 7,200,000m3 ヤード埋立: 36ha 地盤改良: CDM(深層混合処理工法): 495,000m3 圧密促進工法: 356,000m2 舗装: 33ha 管理棟、ゲート、ワークショップ等建築工事: 21棟 ターミナル設備工事: 一式 |