2019年11月22日
東亜建設工業株式会社(本社:東京都新宿区、社長:秋山優樹)は、コートジボワール共和国アビジャン港湾公社(PORT AUTONOME D’ABIDJAN (PAA))と、「アビジャン港穀物バース建設事業」に関して契約調印しました。
工事期間は790日(約2年2ヶ月)、契約金額は、総額約90億円です。
本事業は、国際協力機構(JICA)による日本政府開発援助(ODA)の有償資金協力(円借款)により実施される事業です。
アビジャン港は、コートジボワール共和国の実質的な首都機能を持つアビジャンに位置し、バルク貨物取扱量がサブサハラ・アフリカで最大であり、コンテナ取扱量でも西アフリカ最大の港です。その一方、既存施設の老朽化が進んでおり、船舶の大型化に対応した岸壁や航路整備が急務となっています。
本事業は、新たな穀物バースを整備することにより、同国及びブルキナファソやマリといったサヘル地域内陸国で増大するコメなどの穀物需要に対応し、同域内の物流の活性化に貢献することを目的としています。
本工事には、全長1,000mの岸壁新設から約10Haの埋立工事及びハーバーマスターコントロールタワーの建設等が含まれています。その円借款には、我が国の優れた技術やノウハウを活用することにより、開発途上国への技術移転が目的とされる本邦技術活用条件(STEP)が適用されており、岸壁整備において日本の技術を活用します。
今年の8月に開催された「第7回アフリカ開発会議(TICAD7)」では、「横浜行動計画2019」に掲げられた重点分野として「質の高いインフラ投資」が注目され、その一環である経済回廊の建設によって、西アフリカ地域の成長が一層期待されています。当社はこれまでに、西アフリカ地域の10カ国において工事施工を行っており、その経験を通して積み上げてきた信頼と実績が高く評価され、この度、コートジボワール共和国では初めて工事を受注いたしました。
今後も、得意とする港湾工事に関する専門技術を活かして、本工事を完成させることで、同国をはじめとするアフリカ諸国の更なる発展に貢献してまいります。
当社は、Google Maps Platform の正規契約代理店である国際航業株式会社を通してライセンス契約をしております。