2018年09月25日
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)と東亜建設工業株式会社(本社:東京都新宿区、社長:秋山優樹)は、共同でSEP(Self Elevating Platform:自己昇降式作業台船)の建造を決定いたしました。
政府は第5次エネルギー基本計画において、再生可能エネルギーを確実な主力電源とすべく、布石としての取り組みを早期に進めるとしており、中でも風力発電は大規模開発によって経済性を確保できるエネルギー源と位置付けられています。しかしながら、大規模開発の適地とされる洋上での風力発電所の建設にあたっては、発電所の規模に適合する大型の着床式洋上風力発電設備(発電容量5.0MWクラス)を設置できるSEPが日本国内において不足していることに加え、既存の作業船を利用した場合、海象条件によっては工事を進めることができないなど、作業効率の低下が課題となっております。
そこで両社は、今後拡大が期待される国内の洋上風力発電所建設市場に対応するため、国内で初めて大型洋上風力発電所の建設を目的としたSEPの建造を決定いたしました。今回建造するSEPは、国内最大規模の積載重量とクレーン吊り上げ能力を有しており、大型の洋上風力発電設備を複数搭載しながら建設することが可能です。また、建造は国内の気象・海象条件を熟知したジャパンマリンユナイテッド株式会社が基本設計から建造までを一貫して行い、日本特有の建設条件に幅広く対応したSEPとなります。
今後、大林組と東亜建設工業は、日本国内における洋上風力発電の導入拡大に貢献していきます。
以上
【今回建造するSEPのイメージ図】