ベトナム社会主義共和国
同国初となる「大型民間国際コンテナターミナル建設工事」を受注

2007年07月19日

  • サイゴン・プレミア・コンテナ・ターミナルの完成予想図サイゴン・プレミア・コンテナ・ターミナルの
    完成予想図

東亜建設工業(株)は、サイゴン・プレミア・コンテナ・ターミナル社(以下、SPCT社という)(本社所在地:ベトナム ホーチミン市)から、同国初の大型民間国際コンテナターミナルとなる「サイゴン・プレミア・コンテナ・ターミナル建設工事」を国際競争入札により設計・施工一括請負方式で受注しました。受注金額は約92億円。
本工事は、ホーチミン市(旧サイゴン市)から約17Km南にあるヒエップフオック工業団地内に計画されている国際コンテナターミナルを建設するもので、第1期工事と第2期工事に分かれております。今回受注しました第1期工事は、前面水深−14m、延長500mの桟橋・護岸建設、及び24ha(東京ドームの約5個分の面積)のコンテナヤード建設を請け負うもので、工期は約2年です。第2期工事は、第1期工事とほぼ同規模で、第1期工事施工中に追加発注される見込みです。

SPCT社は、世界トップクラスのコンテナーターミナルオペレータである“ドバイ・ポート・ワールド社(Dubai Ports World)”(DPW社)とヒエップフオック工業団地の経営会社である“タントゥアン・インダストリアル・プロモーション社(Tan Thuan Industrial Promotion Company)”(IPC社)による合弁企業です。

当社は、ベトナム南部メコンデルタ地域における長年にわたる工事実績から、同地域の軟弱地盤に関する技術データを多数蓄積しており、今回の受注においても、SPCTが要求する工期短縮に対して、これら技術的データを基として当社が保有する地盤改良工法(深層混合処理工法(CDM))を提案し、これが高く評価されたものです。

今後、ホーチミン市に隣接するバリアブンタウ省の河川域においても、わが国円借款による港湾施設2箇所と大型民間国際コンテナターミナル4箇所が計画されており、本プロジェクトはそれらのさきがけとなります。これら港湾施設の建設は、ベトナム政府が推進する港湾開発事業の一環として位置づけられていて、ベトナム南部におけるコンテナ取扱量の飛躍的拡大が期待されています。

■工事概要

  1. 工事名:Construction of Saigon Premier Container Terminal
    サイゴンプレミアコンテナターミナル建設工事
  2. 発注者:Saigon Premier Container Terminal Ltd.(SPCT)
    サイゴンプレミアコンテナターミナル会社
  3. 工事場所:ベトナム社会主義共和国 ホーチミン市
  4. 工期:着工日より679日(第1期工事)
  5. 資金源:自己資金
  6. 工事内容(第1期分):

    a.浚渫:520,000m3

    b.桟橋・護岸工事:500m延長

    c.地盤改良工事:24ha(CDM+PVD)

    d.コンテナヤード舗装工事:24ha

    e.建築建屋工事:9棟

ベトナム・ホーチミン市の位置図ベトナム・ホーチミン市の位置図