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現場レポート 東亜建設工業が手がけている現場から

vol.4

大津波で大破した橋の仮復旧

東日本大震災により、東北地方はインフラが大きな被害を受け、多くの交通が遮断されました。
当社は海洋土木の技術を生かし、救援・生活ルートの重要部分を担う気仙大橋の仮橋建設工事に取り組み、予定よりも2カ月早い完成に漕ぎ着けました。

450トンクレーン付台船による桁の架設
仮橋の左側が被災した気仙大橋450トンクレーン付台船による桁の架設
仮橋の左側が被災した気仙大橋

施工場所

施工場所

工事概要

工事名:
国道45号 気仙大橋仮橋設置工事
発注者:
国土交通省 東北地方整備局
施工場所:
岩手県陸前高田市気仙町字的場〜木場
工期:
2011年3月〜2011年7月(変更後)
施工者:
東亜建設工業株式会社
(現場代理人:木村 和弘)

気仙大橋の概要

竣工:
昭和57年
橋長:
181.5m
幅員:
12.5m
橋梁型式:
3径間+2径間連続鋼鈑桁橋

仮橋の概要

橋長:
210.6m
幅員:
9.0m

海洋土木技術を活かし早期復旧を実現

2011年3月11日に発生した東日本大地震とそれにともなう大津波により東北地方は大きな被害を受け、各地を結ぶ道路や橋はいたるところで寸断、破壊されました。

岩手県陸前高田市内を流れる気仙川の河口にかかる気仙大橋も、大津波により橋脚を残して橋桁が全て流されました。

以来、救援物資を運ぶトラックや被災地復旧のための建設機械、一般車両のすべてが最長70kmもの迂回を強いられ、市民生活や産業・経済に大きな障害となっており、一日も早い復旧が望まれました。

気仙大橋は仙台市と青森市を結ぶ国道45号線の主要橋梁のひとつです。橋長181.5m、幅員12.5mの鋼板桁橋で、1982年に完成。当時、下部工を担当した当社が、現地の状況を熟知しているとして、今回当社に緊急復旧要請がありました。

この仮橋建設に、当社は海洋土木工事で培った技術を活用し、台船を使った河川内からの施工計画を立案しました。通常の橋梁工事では、両岸から工事用仮設桟橋を架設しますが、台船を利用すれば工事用桟橋が省略でき、工期を大幅に短縮できるからです。1日も早いルート回復を願う地元の方々の思いに、当社は得意とする海洋土木の技術で応えました。

水上・陸上工事を並行し、工期を短縮

工事は、4月1日、気仙川の深浅測量からスタートしました。クレーン付き台船による作業が可能な水深が確保できるかどうかの調査です。幸いにも気仙川の川底には大津波による大きなガレキなどの障害物はなく、同16日からバックホウ台船2隻による川底の浚渫工事に着手しました。

一方で、工期短縮を図るために、橋桁づくりも平行して進め、発注者による建設ヤードの確保の支援もあり、7径間ある桁のうち5径間の桁を岩手県大船渡港にある陸上のヤードで地組みしました。

地組みした桁は、1000t積み鋼台船によって約30km離れた気仙大橋の現場に海上輸送され、450t吊りクレーン付き台船を用いて架設しました。海上輸送は海象条件のリスクが伴いますが、ここにも当社の技術が活かされています。

バックホウ台船による川底の浚渫バックホウ台船による川底の浚渫

1000トン積み台船による桁の運搬1000トン積み台船による桁の運搬

復旧・復興の願いを込めて

橋桁の架設は6月18日に完了、30日に防護柵を含む付帯設備設置が完了しました。その後、隣接工区による舗装工等の道路工事が行われ、仮橋は当初予定の9月末を大幅に上回る7月10日に開通しました。

気仙大橋仮橋の完成により、70kmもの大幅迂回が解消され、人や救援・生活物資、復旧車両の交通が大震災直後にくらべて飛躍的にスムーズになりました。

開通後の気仙大橋仮橋開通後の気仙大橋仮橋

東北支店気仙大橋作業所現場代理人 木村和弘

「工程を短縮する為、休日作業及び早出・残業を実施しましたが、無事故・無災害で工期よりも約2ヶ月程度早く仮橋が完成し、正直ほっとしています。この仮橋が、被災地および被災された方々の一日も早い復旧・復興の一助となることを願っています。」

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