ページの先頭です。

パンくずナビ

普通セメントと同等の湿潤養生期間で建物品質を確保

中庸熱セメント等を用いたコンクリートの合理的な養生方法

Reasonable Concrete care method of using Moderete-heat Portland Cement etc.

概要

近年、建物の長大化や部材の大型化によるコンクリートのひび割れ対策から「水和熱が小さい」、「乾燥収縮が少ない」という特長をもつ中庸熱ポルトランドセメントや低熱ポルトランドセメントを使用する例が増加してきました。しかし、これらセメントを使用する場合、施工段階での養生期間の規定が明確でなく、7日以上必要とされ、所定の品質確保と工期短縮から合理的で実用的な養生方法(養生期間)の確立が求められていました。そこで、当社を含むゼネコン10社で構成する研究会は、宇都宮大学桝田佳寛教授の技術指導の下、中庸熱ポルトランドセメントや低熱ポルトランドセメントを用いたコンクリートの合理的な養生方法(養生期間)を確立しました。

安藤建設、大木建設、西武建設、錢高組、大末建設、鉄建建設、東亜建設工業、東洋建設、三井住友建設、長谷工コーポレーション

特長

1)普通ポルトランドセメントや早強ポルトランドセメントと同様な湿潤養生期間で所要の強度・耐久性を確保。
2)合理的な管理手法により短工期(養生期間2〜3日)が可能となり、ひび割れの少ないコンクリート構造物を実現。

実験結果

中庸熱ポルトランドセメントと低熱ポルトランドセメントを使ったコンクリートの湿潤養生期間がコンクリートの品質に与える影響について検証するため、長谷エコーポレーション技術研究所(埼玉県越谷市)をはじめ研究会メンバーの技術研究所にて「圧縮強度試験」及び各種「耐久性試験」を実施し、実験を通じて以下の知見が得られました。

1)圧縮強度:コンクリート強度が10N/mm²に到達した時点で湿潤養生を打ち切っても、7日間養生をしても構造体の強度は同等である。
2)含水率:コンクリート強度が10N/mm²に到達した時点で湿潤養生を打ち切った場合、品質に影響を及ぼすような含水率の低下は生じない。
3)収縮量:湿潤養生期間と収縮量には、明確な相関は認められない。
4)中性化抵抗性:コンクリート強度が10N/muに到達した時点で湿潤養生を打ち切っても、7日間養生しても中性化抵抗性は同等である。
壁供試体コア抜き取り

1)壁供試体コア抜き取り

含水率測定

2)含水率測定

収縮量試験

3)収縮量試験

中性化促進試験

4)中性化促進試験

その他

関連論文

  • 「各種セメントを用いたコンクリートの合理的な湿潤養生期間に関する実験」
    その1.〜その8.
    Experiments on the Proper Terms of Moisture Curing of Concretes Using Different Cements

    投稿先:日本建築学会学術講演梗概集,325-340,2006.9
    発行元:日本建築学会 http://www.aij.or.jp/aijhomej.htm

  • 「中庸熱セメントを用いたモルタルおよびコンクリートの含水率分布に関する基礎研究」

    投稿先:コンクリート工学年次論文集,1331-1336,2006.8
    発行元:日本コンクリート工学協会 http://www.jci-net.or.jp/

お問い合わせ

詳しくは「お問い合わせフォーム」でお問い合わせ下さい。


Copyright© TOA CORPORATION ALL Rights Reserved.