せん断耐力が不足した既設梁を簡単に補強できる

既設鉄筋コンクリート梁のせん断補強工法

Shear Reinforcement Method for Existing RC Beams

概要

近年、既設のコンクリート構造物に対して、老朽化に伴い低下した耐荷力の回復、さらには施設の機能変更・改良良等に伴う作用荷重の増加、耐震基準の見直しに伴う高耐震化が求められることが多くなってきています。しかし、設計荷重に対して曲げ耐力は満足するものの、せん断耐力が不足する場合もあります。また、既設の構造物では,施設を供用しながら補修・補強工事を行うことが求められる場合もあります。

本工法は、せん断耐力が不足した既設の鉄筋コンクリート製の梁や桁を対象として、部材断面の側面の外側に新規せん断補強筋をU字型に配置して、U字型鉄筋の上端部を側面に削孔した箇所に定着させ、ポリマーセメントモルタル等によりその周囲を巻立てて、既設梁と新規せん断補強筋を一体化させる工法です。

ポリマーセメントモルタル巻立てによる上部工死荷重の増加を最小限に抑制する場合、または、塩害に対する耐久性の確保が要求される場合には、新規せん断補強筋にエポキシ樹脂塗装鉄筋またはステンレス鉄筋を使用します。

概要
施工フロー

施工フロー

特長

  • 重量の大きい補強材料を使用しないため、構造物の供用を止めることなく作業を行うことができます。
  • 特殊な作業工程がなく、施工手順が単純です。
  • 上記により、施工性の向上およびコストダウンを達成できます。

実績

  • 補修工事 2件(令和3年3月末現在)

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