扇鶴

概要

浚渫土に固化材(セメント)を混合・攪拌することで、強度と流動性を有する固化処理土を製造し、所定の場所に打設できるプレミックス船である。本船は、揚土・混合・打設という一連の作業を自船のみで行うことができるため、狭隘な現場や頻繁に移動が発生する現場で威力を発揮する。

プレミックス船工法(技術とサービス)

特長

  1. 1)高い施工能力

    ディストリビューター(リーチ30m)を2基装備し、旋回範囲内の打設位置を自由に調整可能。また、大容量の圧送能力を有する250m3/h級のピストンポンプを2基装備。

  2. 2)高品質の固化処理土を製造

    品質管理が容易で製造能力の高いバッチ式プラネタリーミキサーを採用し、浚渫土をスピーディーに改良可能。ミキサー内で攪拌・混合された固化処理土は、ばらつきが少なく品質の安定性・均一性が高い。

  3. 3)多目的な設備

    固化材供給設備を搭載しており、菅中混合の固化材供給船としても対応可能。また、気泡製造設備を搭載することで軽量混合処理船としての対応も可能。

  • 扇鶴
  • 扇鶴

仕様

  • 船体 全長65.0m
    全幅26.0m
    深さ4.5m
    喫水2.7m
    出力 動力種類ディーゼル機関
    全装備機関1,952kW
    揚土機用641.2kW
  • 公称能力 PM-CLAY400m³/h
    固化材供給130m³/h
    施工設備 揚土機
    (バックホウ)
    5m³級
    ミキサー
    (バッチ式)
    4.5m³×2台
    固化材サイロ500t×2基
    圧送ポンプ250m³×2基