鶴隆

概要

定格荷重600tの能力を有する大型全旋回式杭打兼起重機船である。大口径杭、長杭の打設が可能であり、大型化、大水深化が進む港湾施設の多様な杭打工事に対応できる。また、スライド機構により障害物をかわして杭打作業が出来ることや、斜杭の打設等も自在に対応することができる。平成22年に当社が建造した深層混合処理船「黄鶴」と同様、環境への負荷低減を実現した環境配慮型作業船であり、新たに開発した新回生電力システムを搭載することで、CO2排出量削減を実現している。

鶴隆

特長

  1. 1)スライド式リーダ

    全長80mのスライド式リーダにより、最大74m、最大重量100tの杭を打設することができる。
    また、斜杭は、±25°まで対応可能である。
    スライド機構により、リーダーを上下方向に19mスライドさせることができるため、杭の位置合わせが容易であり、障害物をかわして杭を打設することもできる。

  2. 2)パイルキーパ

    Φ600〜2,500mmの杭に対応できる。先端部はレバーロック装置で接合されており、杭を確実に保持する。

  3. 3)CO2排出量を削減

    当社が開発した「新回生電力システム」により、ウィンチ巻き下げ時のエネルギーを雑機器の動力源として利用することで、CO2排出量を削減している。

  • 鶴隆
  • 鶴隆

仕様

  • 船体 全長76.0m
    全幅30.0m
    深さ6.0m
    喫水2.26m
    出力 動力種類ディーゼル機関
    全装備機関2,604kW
  • リ ー ダ 形式全旋回
    高さ80m
    傾斜角±25°
    アウトリーチ18.0m
    ハンマ 形式油圧
    打撃エネルギー280kJ
    直径0.6〜2.5 m
    長さ 水面下Max 74m
    質量Max 100t