概要
マリンプレス工法は、大水深対応型重錘により基礎マウンドの捨石均しを行なうシンプルな工法です。長さや重さが調整可能な重錘を装備した捨石均し船を用いて、それを海上から操作することにより大水深でも安全かつ効率的に基礎マウンドを築造します。
特長
- 1)ジョイント式のテーパー管により重錘のシャフトの長さを調整でき、ウェイトパックにより重量調整ができるため、様々な施工条件に幅広く対応します。(30m以上の大水深に対応)
- 2)位置測定装置とレベル管理装置で構成される施工管理システムにより、施工位置・施工深度・施工完了区域の情報がリアルタイムに得られ、高精度かつ能率的な施工管理を実現します。
- 3)均し装置はシンプルな構造で故障しにくく、しかも分解可能なので組立や運搬が容易にできます。
■高精度で能率的な均し作業
1、不陸測定
レベル管理装置により不陸の高さ(h1)を検出し、重錘の落下高度を決める。
2、重錘落下
位置測定装置により重錘位置を、レベル管理装置により重錘の高さを管理しながら、必要な高さまで重錘を吊り上げ落下させる。
3、計測
重錘落下後の高さを検出する。均し基準面の高さを確認し、まだ+の不陸(h2)がある場合は、重錘の落下高度を決める。
4、重錘落下
基準内の高さになるまで、さらに2,3の作業を繰り返す。
5、記録
捨石マウンドが基準内の高さに均されたら、位置と高さを計測し、計測値をデータディスクに入力して記録。次の位置に重錘を移動させる。
実績
- 釜石港湾口防波堤築造工事:防波堤 -25〜-32m
- 常陸那珂港東防波堤基礎工事:防波堤 -18m
- 横浜港南本牧埋立建設工事:護岸 -14m
- 神戸港RI-12m岸壁外復旧工事:護岸 -9m
- 直江津港(湾口地区)防波堤(沖)工事:防波堤 -17m
- 大阪港天保山岸壁前(-11m)浚渫工事:岸壁 -11m
- 鹿島港外港地区中央防波堤付属施設築造工事(その2)
- 新本牧ふ頭建設工事(その12・外周護岸B-1基礎及び本体工)
- 横浜港新本牧地区岸壁(-18m)(耐震)築造工事
その他
■評価表彰
- 運輸大臣の民間技術評価を取得(平成2年)評価証番号第90101号
■関連特許
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